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酒造り十ヶ条

【水】【米】【造】【味】【香】【色】【甘・辛】【流通】【日本酒】【人】
其の九【日本酒】
蔵入口写真「日本酒は日本の文化」です。しかし、かしこまって言うべき「文化」では無く、「日本人の喜怒哀楽と共に古くから日本人の生活に根ざした何気ないもの」と当蔵では考えます。御存知のとおり昔から日本酒は米を原料に造られる醸造酒で、「純米」であるべき酒です。しかし現在の日本酒はその過半数が醸造用アルコールの添加(以後、アル添)された酒になっています。世界基準で酒造りを考えても、主原料以外から精製されたアルコールの添加される酒はリキュール類に分類される事が多いでしょう。では日本酒は日本酒でなくなってしまったのでしょうか? いいえ、アル添も日本文化なのです。それは、日本酒の最高峰(?)と言われる「大吟醸」や更には「鑑評会出品酒」のそのほとんどが、アル添され造られている事からもわかるでしょう。吟醸酒のアル添は「もろみの中の香りを引き出し味のキレをよくする」ために行われる製造技術であり、日本人の「旨いもの」を追求する探究心から生れた文化なのです。では、そうでないアル添…それは単に「精製数量を増やす」ためや「価格を下げる」ために行われるアル添…これは非文化的行為でしょうか? いえいえ、これも戦後の食糧難、物品が足りないときに編み出された立派な文化なのです。何気なく飲める旨くて安い日本酒が造れる。これは蔵元にとって、そして財布の軽い日本酒ファンにとっても、とてもありがたい事じゃありませんか。物が溢れるこの時代、日本酒はオシャレにカッコヨク飲む時代になったと言います。そしてドラマチックでない日本酒文化は「ヨッパライ」と共に隅へ追いやられ、昭和の急成長時代の「うかれた日本文化」とされつつあります。そんな中、当蔵は原点の純米酒にこだわりつつも、吟醸酒、そして「ヨッパライ」のための酒も「何気なくも大切な日本人の日常」として真面目に造っていきます。

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